2015年4月27日月曜日

速読術に手を出さない理由

 速読術。みんな知ってると思うが、できる人っているのだろうか?私の周囲には、満足できるレベルでできていると評価できる者が一人もいない。

 昔はその宣伝とかを見て、できたらいいな~なんて思っていた。

 しかし、やめておこうと思う出来事があった。



 学生時代の話。Hという男がいた。

 同じ科目を勉強していて、彼は速読をやっているとのことだった。

 「ページを絵として頭に入れるんだ」

 と言っていた。

 そんなことができるなら驚異的だ。本当にできるのならば。

 しかし、普段の彼を見る限り、ずば抜けた能力を認めることはできなかった。

 

 そしてその何年か後、ある試験を受けることになったとき、その受験生の中に彼もいた。

 私は合格できたが、彼は不合格だった。

 その後、別の試験を彼は受験し続けたということだが、合格したという話は一つも聞かない。



 彼が本当に速読ができたのかどうかは不明だ。

 どうやって習得しようとしたのかも不明だ。

 ただ、思ったのは、

 速読ができないのだとしたら、速読というものは、これを身につけるのが難しい技術であること

 速読ができるとしたら、試験の成績を見る限りは大して役に立つものではないということ

 できなくて困ったことなどないし、それを駆使して成果をあげている者を見た事がないことに気づいたとき、速読術というものへの興味が失せた。