2015年4月26日日曜日

匿名でも名誉感情は捨てることができないものである

 ネットでの議論をよく見る。理由は見ていて面白いから。趣味は悪いが、何人にも成りすましたりする自演行為を見つけることや、鋭い理屈が展開されるのを見ることは、楽しいし参考になる部分がある。

 匿名でネットに参加してやり取りをする。白熱した議論になる。そういう場合は、現実世界と違ってより大胆になれるだろう。

 失敗し、恥をかいたら、そのハンドルネームは放棄してしまうのが合理的なんだろうと思う。そして、別のキャラクターを創造して再度参戦。それが手っ取り早い。

 しかし、人はそう簡単に割り切れないようだ。匿名世界であるにもかかわらずだ。


某ブログのコメント合戦


 ある日のこと。見かけたブログのコメント合戦の話。

 法的分野に詳しそうなあるAが、議題について法的観点からの解決策を示した。

 そこに、馬鹿にしたような口調で別のBがAの解決策の穴を指摘した。

 そのBの指摘に対して、さらに別の参加者であるCが、Bをおかしいと言い出した。

 その後、A、B、そしてCのやり取りが続く。

 Bの指摘は、Aのいう解決策は一部の地域の者にとっては行政処分の対象になりうるから完全ではないというもの。

 それに対し、AとCはBの指摘と違う次元の話を持ち出してBを批判していた。

 その批判はあまりに的外れであり、それをAとCが同時に行っている。

 AとCは同一人物ではないのか?と読んでいて感じた。

 別に、そのことを責めたりはしない。人を多く見せて心理的に優位に立とうとする戦略は昔から行われてきた。分身ができても本人の能力以上のものは書けないし、物理的に二人分書きこめるわけでもない。作業をするのは一人だ。

 その後、コメント欄の氏名とタイトルをAとCが同時に間違える事態が生じた。すなわち、コメントタイトルのところにAやBと記入され、コメント者の名前の欄に本来のコメントタイトルを入力するという痛恨ミスを犯した。

 そこで確信した。AとCは同一人物であると。

 Aという主キャラが批判されたため、Cというサブキャラが出てきたのだ。そして、Bをやり込めるために必死な工作を繰り返してきたのだ。

 最初のBによる馬鹿にした口調で火がついたのだろう。己の名誉感情がメラメラと燃え滾ったことが、それまでの書き込みからうかがうことができた。

 匿名であっても名誉感情は現実世界と変わらない。


執拗に狙い続ける別の者も

そして、このA、B、Cのやり取りのさなか、Dという別の者がBに絡んだ。

 Bさんは複数のハンドルネームで出没するEさんという名前も持っている人だよね?

 そのブログを継続的に読んでいると、このDらしき者が、何度も法的に詳しいコメント者にこのような絡み方をしているのだ。なお、Dらしきと書いているのは、何度も違うハンドルネームで同じような絡み方をしているためだ。

 そして、継続的にそのブログやそのブログに関する2ちゃんねるのスレッドを見てきたからわかるのだが、Dには特徴があった。過去に法的に詳しい人間にやり込められた者の特徴がそのまま出ている。

 Dをやり込めたと思われる、法的に詳しい者にも特徴があって、時々そのハンドルネームは違うがこの者がそうだと思える書き込みは見受けられる。ただ、今回のBがそうであるかは判断がつかなかった。

 過去やり込められた恨みをもって執拗に見張り、見つけたと思ったら絡んでいく姿。

 匿名であっても名誉感情は現実世界と変わらない。


コメント合戦の結末

肝心なコメント合戦の結末だが。

 Bは話にならないと思ったのか、切り上げてしまった。

 別の者が、AとCの同一人物説を指摘した。そこに、なぜかFという新しいキャラが出てきて、なぜかAとCと同じ法的間違い方をして、Bが間違っていると指摘した。

 3人目を登場させてまで・・・

 匿名であっても名誉感情は現実世界と変わらない、ということなのだろう。

 その後、専門家がAとCの法的間違いを指摘するコメントを入れたらしいが、そのブログのコメントが管理人の承認制で、その承認がなされなかったということが2ちゃんねるのスレッドに公表された。

 また、同スレッドで、AとCの間違いが指摘された。

 その後、コメント欄に書き込まれたA、Cの間違い、そして、A、C、Fが同一人物だという指摘が承認された。

 決定的な間違いの指摘に、AもCもFも出てこなくなった。出て来ることができなくなったと見るべきか。


思うに

人はそれほど合理的ではない。匿名でも批判や否定されれば現実世界と変わらない。いや、匿名性を利用し、より攻撃的で頑固になるかもしれない。

 完全に負けが決まったら、合理的にハンドルネームを放棄するのだろう。しかし、別の機会の再挑戦を、新しいハンドルネームで狙っているのかもしれない。

 異常さを感じるのだが、ごくごく普通の人としての動きなのかもしれない。