登場人物
第一人者H とある分野の第一人者
経理の人A 第一人者の事務所で経理を担当する女性
目撃者S 出来事を目撃した今回の情報提供者
Sは見た!!!
いつものように、事務所Eは朝を迎えた。経営者はとある分野の第一人者H。
その頃Hは新たに出版された自著の売れ行きを期待していたようだ。
出社したHは、仕事のことで話をしている経理の人AとアシスタントSのところへ近づいた。
Hは愛用のゼロハリのアタッシェから1枚のメモをAに手渡した。
「何ですかそれ?」
Sが問うた。
「レビュー」
Aが答える。
そしてAはブラウザを起動し、Amazonを開いた。そして、Hの最新刊の著書のページに飛ぶ。
カスタマーレビューに移動し、先ほどのメモを入力し始める。
「そういうことですか」とS
「そういうことなんです」とA
さて、この行動をどう評価する?
宣伝に多少の誇張ややらせがあるのはわかるさ。そういうことが可能なシステムであるならば、そういうことが頻繁に行われているということも容易に予測はできる。
これも戦略?いや卑怯だ?
評価は人それぞれであろう。
ただ、第一人者であろうとも、現にこのような行為をすることができる環境ではあるということだ。
それを踏まえてレビューを見て、自分自身の判断を磨こうではないか。
そして気になる点が一つ残った。
Hが自分自身で書き込まなかったのは、何らかのプライドがあったということなのだろうか?
・・