2016年3月18日金曜日

高潔さに触れて感じる自分自身の小ささ

日ごろ手伝っているある方の話。

75も過ぎたその方。今受任している仕事があった。

年間契約の仕事で、来年度は故意にその方を外すような要件を出しているように私には思えた。たぶん誰がみても明らかな嫌がらせだ。

そして、年度末に至って、最終ぎりぎりの仕事が入る。



発注書どおりに仕事をすればいいものを、その方はより安くなるよう仕事をすることに切り替え、先方へその発注書の修正を促した。

「発注書どおりのやり方をすれば?」

「そんなわけにはいかん」

で、発注書の金額の半額以下になるような仕事の仕方を選択した。

嫌がらせをされてるのはわかっているはず。でも、変わらない。その姿勢に、自分自身の小ささを感じた。

仕事の相手は組織だ。中にはその方のそのような姿勢や日ごろの仕事ぶりが伝わるのだろう。契約最後になると、何とか発注をねじ込んでくれて、なおかつ期限延長手続までしてくれる方もいる。

その方には魅かれる何かがある。